障害者の教育と教育支援について。

2014-07-07_161307

先日、障害者雇用仲間より、「知的障害者の18歳以上の学校がある」とご紹介頂きました。小生も「それは、聞いたことが無く素晴らしい。是非お願いしよう」ということで、5月に視察が実現しました。

点線以下の詳細については、論より証拠で、現場を見られることをお勧めいたします。理事長他、支援スタッフも明るく少しの厳しさもあり、カレッジ生が楽しく学び皆の前でチームで発表している姿がとても印象的で、資料のとおり、特別支援学校を卒業したら、就職ではなく、カレッジ生として4年間学ぶことができるのは、とても有意義に感じました。

説明を伺っていたときに以下の添付ファイルを拝見した際、知らなかった自分がとても恥ずかしかったです。これだけの格差があるんだと・・・。知的の方は、できないんだと決めつけていましたが、この視察で、勉強させていただき、当事者たちとしっかり向き合ってできることを模索したいと思いました。

理事長にお話しを伺いながら感じたのは、想いと実行力が無いと変わらない。その思いと実行力を継続することによって、結果共感する方や協力する方も増えていく、そして、特別支援学校でも専攻科が全国で10校程度しかなく、現在のカレッジを進めながらいづれは、特別支援学校専攻科を設立したいという明確な目標を伺え、現状を知れば知るほど、傍観者であってはならない、何か少しでもお役に立てることを実施しなければと身が引き締まる視察でした。

当日、権利条約の話を伺いましたその参考URLを掲載します。

つまり、この条約(条約を批准するということ)は、障害の有無に関係なく、同じ権利を保障する義務を負うことになることも聞き、ますます、雇用の面からもそうですが、社会全体として、普通に受け入れる、設備や生活環境でも配慮すること、また、当たり前に揃っていくきっかけになると感じます。特に2020年のオリンピックに向け、駅や道路にそれなりの設備を整備しなければならないことを示唆しています。

日本も「障害者の権利」という観点での国際(標準)化が必須となります。
*「批准」とは、条約や協定(国と国とのとりきめ。国際的なルール)を最終的に、国として確認・同意することで、「その条約・きまりごとをうちの国も取り入れて守ります」という意味です。批准するかどうかは国会で決定します。
*外務省のHPより、日本では、平成26年2月19日に効力が発生して、人権尊重についての国際協力が一層推進されることとなるようです。

以下は、パンフレットの一部を掲載させて頂いております。理事長の熱い想いが感じられます。法人としては、役30か所の事業所になります。

———————————-

■学長あいさつ
障がい児は成長がゆっくり。でも特別支援学校は18歳で卒業。
もう少し勉強したい。社会に出る前に友達ともっといろんな経験をしたい。
もっと自分に自信をつけてから社会に出たい。…ゆっくり発達する青年たちだからこそ、じっくり学び、ゆっくり社会へとつなげていく場が必要です。

今、全国で学びの場づくりが広がっています。カレッジでは、日々の生活や人生を積極的に創り出し、「自分ってすごい」「集団の中での役立ち感」などの自己肯定感を基盤としながら、自己決定や工夫、時には挫折や失敗も経ながら、最後には活動をやり遂げます。その達成感、成就感を、友だちや教員と共感し合う中で、自尊感情をさらに高め准がら、主体的に生きる人を育みたいと考えています。

■理念
生きることに必要な能力、人生を楽しむ力、努力する力、忍耐の力を養う。
個性や自主』性を育てるとともに、伝え合う力を高め、協調性を養う。
社会で生きていく能力と社会で生きる意欲を育てる。

上記理念に基づき、下記の方針に立脚した教育を行います。

1.体験を通しての学習
生活体験、社会体験、スポーツ、文化・芸術活動など多くの体験を取り入れ、生きることに必要な能力、人生を楽しむ能力、忍耐・努力する能力などを学ぶ。

2.仲間とともに学ぶ
授業の中に、学生たちでの話し合いを多く取り入れる。その過程において、個性や自主性の発揮を学ぶとともに、円滑なコミュニケーションの取り方や協調性を修得する。

3.自立を目指して着実に進む
まずは社会的自立(生活自立、人間関係の構築)、次に、精神的・人格的自立を促す。
最終的に、就労意欲の形成を目指す。

■教科概要

●ホームルーム
行事に向けての準備、企画、運営、計画の立て方、公平換、ブレゼン、クラス共通の課題等についての話し合い、な情報量での選択、意見交 ディスカッション等

●生活・教養
掃除、整理整頓、ゴミの出し方、交通ルール、生活ルール、法律、化粧、衣服、洗濯、社会人マナー、異性マナー、男女交際、善悪の知識と判断、空気を読む等

●基 礎 学 力
加減乗除、小数、分数、小数、時刻、図形、長さ、面祇、体積、グラフ、比例、ひらがな、漢字、話す、読む、修飾語、ローマ字、慣用句、敬語、表現、熟語等

●ヘルスケア
栄養、食材の流れ、農家体験、魚釣体験、安全な食事、調理計画、食文化、ストレツチ、ストレス発散、身体の仕組み、病院利用、メンタルヘルス、陣がい理解等

●経 済
使用法、電卓検定、買い物の仕方、買い物の方法、計画、実践、トラブル回避、 一人暮らし、金銭管理、銀行やATMの利用等

●文 化 芸 術
絵画、掲示物制作、生産活動、陶芸、エ芸、音楽、映画、美術作品、詩、写真、外国文化(クリスマス)、演劇、書道、昔の遊び、音楽療法、器楽、歌唱等

●労 働
職種を知る、職場見学・体験、働く意味、就労意欲の向上、職種の絞込み、物づくり、販売体験、自己分析、就労能力評価、履歴書、アポイントメント、面接絞習等

●ス ポ ー ツ
ウォーキング、ジョギング、ダンス、登山、ハイキング、球技、野外レクリエーシヨン、屋内レクリエーション、体操、筋トレ、ヨガ等

●自 主 ゼ ミ
インターネット。文献”新聞・テレビのニュース番組からの情報収集、研究の仕方、
発表の仕方、発表、グループ研究、発表準備(役割分担等)、グループ発表等

●資格・検定
パソコン(ワープロ〉検定資格の取得、資格調べ(種類・方法・費用)、受験、パソコン(ワープロ)検定試験対策、各個人での試験対策等等

■もっと学びたいとたいという本人たちの思い
・どんなに障害があっても高等部で終わらせることなく、もっと学びたい。

・もっと自分探しや、友達とのかかわりを通じて、失敗したり、悩んだりしながら、青年期を豊かに膨らませたい!

・今、社会に出るのはすごく不安。もっと自分に自信をつけてから社会に出たい。

・兄貴は大学生になって、友達と遊んだり、バイトしたり、好きなことをして楽しんでいるのに、僕はどうして大学生にはなれないの?

■もっと学ばせたいという親たちの思い
・仲間と楽しいことをいっぱい経験し、無駄と思える時間でも悩みながら、失敗しながら、自分像をゆっくり描いていけるような場があれば良いと思います。

・高等部を卒業後すぐに社会に出るのではなく、障害があるからこそ、もっとじっくり息子のペースで学生生活を過ごし、自分の将来像をゆっくり描いていけるといいなあと思いました。

・うちの子供は、社会に出るのは早すぎます。卒業させずに留年させてもらえないでしょうか。

———————————-

ブログをご覧いただいた皆様は、どう感じられたでしょうか?
私は、障害者教育という観点では、本当に奥が深いと感じていて、一生の課題となっていく気がしてなりません。。。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る