視覚障害者の雇用の第一者 障害者雇用率脅威の176.47%

外観

先般 和歌山にある堀治療院の堀社長とインタビューさせて頂く機会がありました。創業昭和42年、法人化が昭和46年、昭和58年にモデル事業所に日本で初めて指定されました。昭和40年台で、現在も障がい者雇用(福祉サービス指定事業所では無い会社)を行っているのは、2社(堀治療院さん、日本理化学工業さん)のみです。昭和46年に株式会社で法人化したのも堀治療院が日本で初めてです。

モデル

堀社長は、和歌山盲学校の理療科を卒業した視覚障害者です。日本鍼灸マッサージ協同組合理事長、全日本鍼灸マッサージ師 副会長等公職も多数行っており、全国の盲学校にも呼ばれ、講演も「障害者の自立」をテーマに盛んに行っていらっしゃいます。
http://hori-chiryoin.com/kyujin.html

全従業員34名で、授業員の内訳は、健常者2名、身体4名(軽度3名、重度1名)、視覚28名(軽度3名、重度25名)です。

また、全国の盲学校で資格取得のための学科合格をした方が和歌山に集まり、寮に入り仕事に取り組んでおられます。実地経験を堀治療院で積み、実地での資格取得も含め初めて、国家資格が与えられます。その資格をとった時の彼らの喜びは何事にも変えられません。

堀社長がこだわっていることは、全社員鍼灸・按摩マッサージ師、指圧師のいづれかの国家取得(所持)、全社員社会保険完備、労働基準法での最低賃金以上、3階が全寮制(本人負担9000円のみ)です。マッサージ技術をより高めるための環境、仕事に専念する環境は整っています。堀治療院の仕事の仕組みは、1人前になったら、地元に帰り個人事業主で開業され、地域に貢献され、自立した生活をしています。1人前の基準としては、早い人で5年で卒業されて行きますので、常に盲学校卒業の新卒を採用しています。

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採用で留意していることは、面接です。ここ10年は親御さんと面接行っているケースが多くなりました。親と子供の考えやスキルのギャップがあります。例えば親は、「出来る」と思っても、親が言われるとおり、本人にやっていただくと「出来ない」ケースも多い。また、親が過保護なケースが多く、例えば、何かの手続きをするのに地方から飛んできて手続き代行したり、本人が風邪を引いた場合、地方から飛んできて看病もされたりして、「親が他界したら、どうするのだろうか?」と堀社長が良く感じたことがあったためだそうです。ある程度親が見守る(言葉をかけない、我慢する)ことを行わなければ、障害者の自立はない。自分がやる意欲を出して頂くことが重要で、そのためには、苦しいことも多く経験して頂くことを経験していただくそうです。小生も当事者の親(父親の役割という意味で)として、考えさせられた1面でした。

堀社長の次の取組は、後継者もほぼ後任が見えてきたこと、そして、障害者の一生涯を考慮するとグループホームも考えなければならないとおっしゃっていました。業歴45年になりますが初代でここまで、築きあげらてこられました。2代目後継者は、娘様の予定だそうです。それを伺い安心しました。どの企業も後継者問題は最重要課題ですし、ましてや、全国で数少ない視覚障害者雇用と人材(技術)育成を行っている企業は無くしてはならないとインタビュー中に思っていました。
社長

また、グループホームを開設するためには、別法人でなければならず、NPO法人での認可がおり、そのNPO法人でグループホームを建設予定だそうです。障害者の一生涯を考慮すると年齢を重ねた方の受入れも必須ですね。

障害者雇用というのは本当に深いなあ。と思いました。
堀社長、来年で70歳になります。障害者雇用を行っている経営者は、気持ちが若いし、アイデアも出るし、素晴らしいです。
小生自身も堀社長を見習って振り返って人生良かったと思える人生を送りたい。と思ったインタビューでした。

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