若年層の(知的)障がい者の転職について危機感を覚える

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今週、ある勉強会懇親会で知り合った軽度知的障がい者の親と本人さんから転職相談含め伺ったお話です。

その方は、現在20代前半で特別支援学校卒業後、5年近く同じ会社で主にピッキング作業を担当していました。
その当事者自身は、無遅刻無欠勤で、業務を覚えるためにメモも取り、同年代同僚やベテランパート女性たちとも上手くコミュニケーションされていたそうです。しかし、企業として皆の前でやってはならないことをしていまい、当事者本院の体に異変がおこり、すっかり、やる気を無くしてしまったそうです。

深く伺って行くとブラックのオンパレードです。ブラックの内容は、差し控えさせていただきます。

私が感動したのは、そのような状況の中で、親がお子さんのキャリア形成をしっかり考えているだけではなく、企業に後輩が入ってくるよう(あの学校から採用しない。とならないよう)に、また、企業に迷惑をかけないように配慮されていることです。この親子でしたら、一緒に仕事したいと思うのではないでしょうか。

あるべき論になってしまいますが、本当は、企業が配慮して、本格的に迎える少子高齢化社会に向け、学生(健常者、障がい者関係なく)に選んで頂いているという謙虚なスタンスで望み取り組みがあれば、配慮もできるようになるし、学生や先生からも「いい会社だな」という印象は、持っていただけるし、その点よく見ていると思います。

危機感を覚えた制度的な背景等考えてみたいと思います。
都内での特別支援学校卒業後は、3年間は、フォローをするが、それ以降は、フォローをしない学校が多いようです。また、他県では、先生の意思1つのようです。ある当事者は、会社が合わないからやめたいのに先生が3年は変わってはいけません。といわれた方もいますし、進路指導先生のトップが段取りして移行からB型事業所に変えて当面様子をみたり、A型事業所に至っては定期訪問し、打合せしつつ、よほどでないと就職にはなりづらいでしょう。就職して、5年もたてば、それぞれハローワークに登録したり、障害者就業・生活支援センター(以下「ナカポツ」という)にて登録し、就職活動及び就職しているようです。ハローワークやナカポツセンターも勤務している中で、自分の状況をある程度伝えられる方ばかりでもなく、また、親も状況を理解していない方ですと、斡旋・紹介側もコ困ってしまうとは思います。

こういった事情の中、3年以上勤めている特別支援学校卒業生の転職事情は、どうなんだろうか?と。。。

地域の事情により、業種により変わってくるとは、思いますが、都内は(その親も)、身体の方の求人が、圧倒的に多く、知的の方の求人は、少ないと印象を持っているようです。企業側も知的の方の中途採用を積極的に行っているとは思えません。といいますのも特別支援学校在籍中より実習で受け入れ、卒業後実習生をそのまま採用しているという流れや風潮になっていて、在籍中に転職活動をし、中途採用は行っている企業は少ない。あくまでも退職してから、活動する。ということが背景や特性にあるようで、実際、時間をかけて情報を得て、信頼関係を支援者と当事者本人、支援者と親が構築して、転職活動しなければ、上手く行くのもうまくいかない。受け入れの企業もその当事者がハローワークの紹介で。と言われても、どの程度できるか?の見極めがすぐにはできないし、人間関係はうまく行くのか?、退職の理由は何か?、経験値(知的障害者雇用の)有無で受入キャパシティーの深さが変わってくるし、職種のミスマッチが無いか?、体調は安定しているのか?など、確認したいことは多くあるのも事実です。

ハローワークに登録をするものの、特別支援学校から就職するとどうしても情報が少なくなり、支援者・企業等、困るケースも多いと支援者仲間より伺っています。ハローワークを通してナカポツや各種就労施設の紹介を受け、当事者が紹介先に出向くのが現状のようです。

時間を費やすのは、仕方ないですが、軽度の知的の方(本人)は、そういったことが自分でできないので、親の付き添いが必要になってきます。これを福祉やボランティアでカバーし合って、短時間で多く回れることを実行すると安心感もわいてくると思うのです。ただ、付き沿いも両親健在で、母親が子供中心の生活をしている方でないと、付き添えないと思います。また、フルタイム勤務や柔軟に対応して頂けない企業での勤務ですと時間も取れない。当事者は、訓練する場所として、就労移行支援事業所にも通うが、自分が得意とするような、また、その人のキャリアに見合った訓練を提供出来ているところもかなり少ない現状を考えると企業での雇用が一番良いのでしょうけれども、積極的に行う会社には補助を手厚くして、得意な方に任せるのが、当事者、親、企業、国、支援者にとって良いと思います。

ちなみに大学生の発達障がいの方も増えていますが、在籍中では、福祉サービスを使えないのがほとんどですし、ましてや、手帳の無い方でしたら、もっと難しい。ある企業の人事から伺った話しですが、新卒採用コストも数百万掛けて行っているが、定数にみたない、入社後一定期間(1年以上早い方では、3ケ月程度)経過して、「実は、私**で手帳あるんです」、「実は、学生時代に学生相談室で相談したり、精神科や心療内科に通院していた」という方もいらっしゃるそうです。

採用に従事なさっている人事の方々には、様々な事情や少子高齢化ある中で、本当に頭がさがります。

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