楽しみにしていた 株式会社Kaien 鈴木社長とのインタビュー実現!

先般、東京しごと財団さんでのお仕事でもかかわりのある株式会社Kaien 鈴木社長と
直接インタビューさせていただく機会がありました。

設立は、2009年9月で、事業内容は、発達障害の方に特化した
・人材サービス事業(人材紹介、人事コンサルティング)
・就労支援事業(大人の発達障害者向け「就労移行支援事業」)
・教育事業(子ども向け「TEENS」,学生向け「学プロ」)

を行っております。当日は、新宿事業所を少し視察させていただきましたが、事業所満員の当事者がスタッフの説明を真剣に聞いているのが印象的でした。

別の打ち合わせ室に移動、そこで現状の福祉の話、事業展開の話、当事者の話、当事者の管理方法、採用したい(基準)社員像、面接方法、会議の内容や時間や頻度、障害者の将来、ビジョン等、様々なお話をさせていただきました。

まずは、どの民間企業も苦労している障害者総合支援法に基づく就労支援の人材確保という話題から入りました。移行支援事業所1拠点6名必要なことからはじまり、Kaienの求める人物像をわかりやすく表現すると業界の概念にとらわれず、「おぼれている方も助けること、自分自身も助けられる方(様々な方法を駆使し、2人助けることができる)」で、いわゆる自立できる(している)人が理想です。おぼれている人の気持ちもわかることも重要なのですが。
幸いに自立意識を持っていただく方が入社されるので、助かっている要因であり、数字や金額に表れていることだけではなく、Kaienが業界的にフロンティアで、ユニークな取り組みをしているから意識も高いのではないか?とソフトな語り口でしたが、その言葉には、自信があふれていました。採用については、現段階の規模ですので、社長自ら書類選考、面接して、採用したい人をスタッフと相談し、決めているそうです。

次に拠点の出所ペース、拠点の場所選定の考え方をお伺いました。1か所目の秋葉原は、街として受け入れやすい環境で、サブカルチャー好きな人も多いし、個人的に不思議なことを行っても変に思わない場所だから、まず秋葉原にされたそうです。ほかは、人口も多く、家賃も比較的安く、通勤もしやすい場所が選定基準になります。

私が最大に関心を持ったのは、利用者が増えるとなると何人の当事者の担当をするのだろうか?ということで、詳細伺ったところ、最終的なキャリアコンサルは、担当制ですが途中の支援やフォローは、ゾーンディフェンスの考え方で、担当を持たないそうです。ここも理由があります。理由は、以下のとおりで、
・情報共有化(システム)化し、対応をする
・インテーク段階でのアセスメント(約30分程度)がほぼ上手く行っている。
・一人でかかえるのではなく、会社でサービスを提供する。
・失敗したときに共倒れする可能性があるので、それを防ぐため
 (実施したときに誰かがああ言った。他は知らなかったということを防ぐため)
・訓練生に対して良質な主観で支援できること
 様々な主観により、評価される。職業適性検査は重視していない。しかし、1人の主観ではなく、いい意味での主観、いわゆる多面的に複数で評価することが必要
以上がゾーンディフェンスにされている理由です。

さらに話は進んでいき、この仕事の課題や難しい点をうかがってみました。
人へのサービスは、属人的サービスになりがちなので、常々「情報共有化(システム)化し、対応をすること」をスタッフには伝えています。

当事者の中で、現場に来られない方、ひきこもりの方等、二次障害への対応がKaienとして困っています。とにかく出てきていただければ、何とかなるのですが・・・。

精神障害者の中でも発達の方は、後天的ではなく先天的です。統合失調症等は、後天的ですので、先天的な発達の方とは違い複雑です。統合失調症の方を主に対象としていらっしゃる事業所が素晴らしいと感じている印象を受けました。

経営的には、福祉の人材を探すのが困難である。意見や方針が合わなく、他の同規模に比べれば少ないが辞められる方はいます。そして、業界的には、給与が低い(賞与無し)ところも多いので、そこを改善していきたい。どういう風にすれば、訓練生が幸せにできるか?その2点を満たしていくための方法や進め方を最近考えているそうです。5年10年後は、当事者がどこでどう戦うか?より良い自己実現をできる方法はないか?という話から労働生産性、労働力人口の傾向を踏まえ、機械化された場合、労働集約的作業が少なくなり、障害者の労働の場が少なくなるのではないか?を危惧していらっしゃいました。文章にすると長くなるので、割愛しますが、話の最後、私も共感できたのは、企業人でありながら、利益第一主義ではなく、障害者を一生軸で、社会とのかかわりを踏まえ、真剣に考えていることです。

今後のビジョン(最終的に)は、
障害者やかかわるスタッフの生命、自由、幸福を考え、それを満たす、追及すること楽しく行うことで、また、今後展開及び出店する要素で、その仲間を増やしつつ、つぶさない、継続したユニークさを大事にしながら、創造していくことになるのではないか?多分、100年後に発達障害の支援から派生している別の事業が中心になる可能性がある。今、ちょうどその理念やビジョンを整理しているところですが、自分になにがあっても後継者がいる、もしくは、他に任せられるようにしたいと考えていらっしゃいます。

今回は、企業人として、社長として、子供が同じ当事者で、建設的な話ができ、勉強になり、有意義なお時間を頂いたことに心より感謝申し上げます。

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