東急百貨店たまプラーザ店「チームえんちか」視察報告

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今週は、東急百貨店たまプラーザ店「チームえんちか」視察に行ってきました。

男性5名、女性2名、合計7名(重度4名)の知的障がい者を平成25年4月より採用、「チームえんちか」スタート準備に約1年、雇用開始して、約2年3ケ月になります。えんちかメンバーは、現在ほぼ皆勤(1人1日だけ休んだことがある)で、まじめな勤務態度、かつ、多少の熱があっても出勤するそうです。高校生の時に特別支援学校より実習を何度か受け、採用しました。採用後は、初出勤の緊張からか約一週間はお葬式のように誰も何もしゃべらないこともありましたが今は笑い話です。と満面笑みで、責任者の松田成広課長はおっしゃっています。

えんちかメンバーの作業は、業務内容は、何をしているかというと、まさに「えんちか」という名のとおり、「縁の下の力持ち」で、販売員の方々に販売に集中いただくために、

・出荷伝票に店舗コードや販売店コードを記入する。
・販促で使った疑似フラワーの枝をカットし、花のみにし、再度使用できるようにする作業
・お茶碗包装用資材サイズカット
・後納郵便印を押す作業
・長いビニール生地包装紙を丸めテープで止める作業
・靴売り場より、箱が送って来られ、ごみ分別用に箱つぶしと、紙を分ける作業
・受付に雨が降った場合、袋をお渡しできるよう、受付のスペース合わせ袋を折りたたみ整頓する作業

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等を行っております。業務は、限りなくあるが作業量と本人たちのペースを考えながら、進めているそうです。

作業の安定性、生産性を保つために大事なのは、自己肯定感をどう持ってもらうかに尽きます。具体的にどう持っていただくか?は、えんちかメンバーが行う作業を通じて、販売員の方々が(ちょっとしたことですが)、例えば、「伝票記入も必要最低限書いてあるとお客様を待たせなくて良い。」とか、「仕事でこんなことできない?」等、売り場や松田課長から、提案や相談があり、「販売員さんと話す機会が増え、行っている仕事が具体的にどう役立っているかをえんちかメンバーに伝えられ、役立っていることが示せること」、「依頼作業後、売り場担当の方に直接納品に行って、販売員さんから「ありがとう」といわれる機会を多く持つことで、本人たちもうれしいのではないかと想う。」そうすると本人も、役に立っている、必要とされている、ことを感じ、仕事に対しての姿勢が変わっていきます。また、自己肯定感の次のステップは、指示をしなくてもを自分から積極的に動けるようになることで、販売員さんは「えんちかメンバー」を理解して、仕事を依頼する方は、優しい方が多いので、「ありがとう」に甘んじては(ありがとうの感謝の価値を忘れては)いけないので、更なる品質向上、納期徹底、さわやかな挨拶等含め、必要とされる存在にならなければならない。と気を引き締め通t、支援者側も気づきを与えていただけている。ありがたい存在であるようです。
 品質管理で課題なのでは、大至急の依頼がある場合、時期によって依頼量の波があるのですが優先順位等よく聞き、優先順位等確認しながら、進めクレームも発生しないように支援者が調整をしています。その調整で、利用者と会話が増え、良い方向に向かっていますし、量も増えてきたことは大変だが、認知度、活用方法、お役立ち度が上がってきたからではないか?とおっしゃっていました。その表情や言葉で充実感が伝わってきます。生産性を上げる1ケの重要な定性要素は、「一体感」です。
 障がい者雇用を行っていて、確認ごと、ちょっとした気遣いがいつの間にか出来上がっていて、結果、その行為を繰り返すことで一体感を醸成されていくと、良い効果、松田課長のお話、えんちかメンバーの仕事ぶりを見て、感じます。大変な部分も多いですが、得られる効果もとても大きいです。

話は、変わりますがえんちかメンバーの将来的な目標は、販売も直接できるようになるための環境づくり、直に販売員に接する機会をどう増やしていくかです。成果物を直接納品するのがまずは、早いですが、デパート内でイベントを行う機会を作り、それに参する等、他にもありそうです。

特例子会社の話もあったのですが、あくまでも直接雇用にしています。特例子会社にしなかった理由は、深く聞きそびれましたが、「直に販売員に接することができる」これが一番であり、モチベーションを上げる結果生産性もあげられる要素かもしれません。

松田課長いわく、日本理化学工業大山会長の

「人から褒められる、人に役に立つ、人に必要とされる」ことが人間の幸せである。

を座右の銘にしております。とのこと。私もまったく同感です。

課題については、年数が過ぎ経験を積めば、また、人数も増えてくれば、そのときそのときの課題がある。と責任者の松田様は、おっしゃっています。

佐藤より、何か一番やりがいですか?と聞きますと、私は、洋服の担当で過去経験して来ましたが、この業務について、いろいろな方に接することができ、また、えんちかメンバーの親や家庭を知る機会も増えます。その中で、責任や覚悟(成長させるという意味の)をもって行わなければならないと感じた瞬間があります。えんちかメンバーの1人は、父が早くに他界し、母親、知的がい者である自分、妹2人の4人家族ですが、あるとき七夕で願い事を書こうか。と一緒に書いていて、いざ、竹に願札を結びつけたところ「一家の柱になりたい」と書かれた短冊だったようで、「ゲームがほしい」等記入すると思っていたが違ったよう。

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*松田課長は、当時の思いを忘れないために、いろいろあるとき、初心に戻るために今も大切にとっている短冊コピー。

そういう見方をしていたことを反省し、彼らがそこまで考えているならば、我々も当然にそれ以上に彼らに対して、しっかりおこなっていこう。とあたらめて心に誓ったそうです。直筆の短冊をコピーし、今でも大切にスケジュール帳にしまってあるのを見て、思わず「ウルッ」として、しまいました。松田課長いわく、責任をもって、一緒に長く続けなければならないな。と改めて、誓ったそうです。障がい者雇用は、担当者を企業を人間的に成長させていただけるありがたい存在ですね。

チームえんちかの場所は狭く、夏は暑く冬は寒いある種過酷な現場ですが、感動がたくさん詰まっている場所です。是非一度見学に行かれることをお勧めします。

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