富山で出会った理想的A型事業所

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平成26年9月13日の投稿です。

今週は、富山で出会った精神に特化したA型事業所オレンジ金子社長です。
主に以下の業務を行っております。
http://www.orange-works.com/index.html

・PC業務(ブラインドタッチの練習、数字の入力、文字の入力、エクセルでの表作成、イラストレータ作業、ホームページの更新、商品登録、3dCAD)
・軽作業(封入封緘、梱包発送 商品写真撮影、スケッチ画作成、釣り道具仕掛け作成、アイロン作業、ミシン作業、洋服型紙作成
出向業務(会社に出向き業務をおこなう場合)

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A型の場合、本業で事業基盤がないと運営的には、厳しくなるのが常です。金子社長はもともとソフトウェア開発のエンジニアとして活躍されていたのですが、仕事上、たまたま精神障害者との仕事の機会があり、そこで現状を深く知り、また、経歴をお聞きすると高キャリアの方、エンジニア等も優秀であることを感じており、「精神障害者の雇用を何とかできないか」という想いがあり、独立後すぐにA型を始めたわけではなく3年程度、直接雇用をされていたそうです。その勤務形態も本人の体調に合わせ午後から3~4時間来る方や午前中のみ来る方等、多様な勤務形態を取られています。しかし、急に休んだりもするので、金子社長本人は、そのフォローに相当たいへんだったのでは?と察しが着きます。

現在、定員は、20人ですが、利用者さんは10人程度で良いかな?ということをおっしゃるので、深く質問させていただきました。

金子社長曰く、データ入力をメインにしていれば、利用者は、来るとは思いますけれども利用者のやる気ややり甲斐を考えると開発中心の1事業所の生産性を上げるやり方が良いとの方針で取り組んでおります。データ入力から開発中心に変えた理由は、作業としての仕事としてはありがたいのですが、納期に追われる、その分一生懸命取り組む、その後、疲れ、休憩に入ったり、体調が悪くなると休まれる方もいらっしゃる・・・。そうすると就労の安定、本人の過去の出来事、体調管理を考えるとそれは利用者にとっては、良くないと考え、開発に変更したそうです。

開発中心の業務に変更した結果生産性が上がっているとのことです。生産性を上げる(上がった理由)工夫は、私も納得したことが3点あります。
1、開発の業務は、ある程度自分のペースでできることが大きな要因であるが、枠組を創ってやる利用者の方、枠が無くやる利用者の方、それぞれが得意な進め方を普段の会話(過去に合った出来事)で見極め、適材適所に配置している。

2、精神、発達の方の比較的高い能力を生かす(データ入力や経作業だけではモチベーションは上がらないそうです)ため、出勤を自由にし、生活面をより重視している。週3回の出勤でもOKにしている。

3、入口のハードルを低くして、事業所や事業所に居る方々と事前に人間関係を構築しつつ、現在、支援学校や他勤務後の修了者もオレンジさんに来て、利用者の方が高校生や中学生、他の事業所の方にも開発のイロハを教えているという…。エクセルやワード、パワーポイントだけではなく、もう少し、次のステップを学びたいという方が多いそうです。学習及び実習機能もいつの間にか出来上がっている・・・。

利用開始の前にきっちりとしたアセスメントはしないそうで、生活支援面で支援者が現状を確認する取り組みをアセスメントではなく、支援全体のフローをシステム開発のフローチャートを応用して作成して、応用し、関わる中で、その人の良さや性格等考慮し、適材適所に配置するという発想が他には無く、今の多様な事業と利用者の信頼を得ているところでは素晴らしい取り組みであります。

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今後のビジョンを伺いました。将来的には、24時間体制の構築を目指していらっしゃるそうです。

日中活動は、A型事業所、夕方から夜の活動は、放課後デイサービス、夜から朝までの活動は、グループホームを考えおり、その理由は、いくつかありますが最大の理由は、家庭に問題があり、利用者の60%から70%は該当するそうで、仕事上よりも生活面をしっかりフォローしていきたい。とはっきり仰います。家庭での問題や悩みが長引いてしまうと、性格まで曲がってしまう方も多いのも事実だそうで、そうであれば、その家庭と本人との生活を分けた方がより本人のために必要であり、就労を共にしている信用できる仲間との生活や仕事の方が利用者には快適なのでは?とのこと。ただ一方で社会と隔離がされることもリスクではあるので、バランスをとって行かなければならないともおっしゃっていました。

私個人的には、やはり、視察を積極的に受け入れることで、人に事業所活動や現状知って頂く、利用者も見て頂く、そうすると応援者や協力者が増えるのでは無いかと思います。

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