企業の取組が高校の先生に「自分自身が実習をしたい」と言っていただけるポイントとは。

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先日ある企業の専務さんがある高校の勉強会講師で行く。という情報を聞き、お願いして動向させていただくことになりました。その高校は、小生も2回目です。

その専務さんの講演や勉強会には、何度か参加させていただいておりますが毎回違う具体例があり、本当に以下が他を抜きん出ることに気づく。
1、引き出しの多さ
2、実体験での自信
3、聞き手に一生懸命話しをしている
4、聞き手の内容や状況
5、経歴30年の苦労(本人は、笑って言われますが・・・。)

勉強会の中で、障害者の方は、苦手なことはいっぱいしてきたので、マイナスの追求(特性を深堀りしても「就労」の枠では必要性が低いので)ではなく、逆にその苦手な部分を小さく見せる、また見られるような支援(関わり方)をしているかどうかであり、具体的には、できるところをどうやって一緒に見つけて、できるところを一緒に感じて、一緒に探るのが仕事ではないか。

わかりやすい例で申し上げますと「あいさつ」がなぜ必要か?を考えてみましょう。
視察後の質疑応答で、「あいさつ」の話を生徒や先生に質問します。返事がないと
講師「勇気を持って答えてくださいませんか」
先生「人間関係の第一歩」
講師「それはそうですよね」
講師(子供たちに向かって)「じゃあ、人間関係第一歩ってわかりますか?」
子供「わかりません」
講師「挨拶するんだよね?」
講師「先生におはようございます。と言った時に向かって挨拶するとどんな顔していますか?」
先生「・・・」
講師「シーンとしてます。」
講師「(先生方に)相手を見ていますか?見ていませんか?ということがポイントで、「やりなさい」と言われた場合、場所が変われば気持ちの良い挨拶ができるか?、担当が変われば気持ちの良い挨拶ができるか?ということが大切かつ支援者が関われているかが重要」
講師「例えば挨拶で、目を見ずにする、その場所から去ってしまうのが、「コミュニケーションですか?」」
講師「そもそも挨拶とは、自分が心を開いて相手の反応を見る、相手の反応が帰ってきた時の対応をどう判断するか?また、それをどういう返事をするか?」
講師「ここをしっかり、本人が自覚して、意識してできるとできてないのが大きく違う」
講師「支援者は、本人にいかに自覚していただき、意識していただけるかを常に考えることができれば良いと思います。」

本人をその気にさせる関わり方の1例として・・・
講師「挨拶って重要ですよね」
講師「当事者の聞く姿勢は、「ふ~ん」という感じです」
講師「でもあなたの挨拶は、こういうふうに(*ここは、個々に相違する)思われるよ」
講師「社会出て、あなたの挨拶を見て、企業からは、マイナスに受け止める可能性が高いよ。どうしてだと思う?」
講師「本人は考え、「なんでですか?」と、身を乗り出して聞いてくる。という行動に出てきます。」
講師「それはなぜか?自分に必要性がある、と認識をしたからです。」
講師「どんなことがいいと思う?」
子供「考える」
講師「反応をみる」
講師「今の自分では、わからない。ということを自覚する。自覚させます」
講師「困ったという感覚を持ってもらったら、「じゃあ一緒にかんがえようか?」と本人に言う」
講師「こういう**は、どうかな?」

いかがでしょうか?

「あいさつ」1つとってもこれだけ深いのです。実際には、様々な場面があるかと思います。その1ケ1ケの場面で、このような関わり方、いわゆる、「社会のどの部分に役立って、企業の中で、どこにつながるか?この作業や仕事は、なぜ必要か?「こういうことにつながるから」というイメージを持っていただくような支援をする」これを1ケ1ケ繰り返し行うことで、支援機関であれば、当事者や支援者、企業であれば、当事者と役員もしくは、人事担当者がお互いに成長できるのであります。

それを支える基本的なことがのが以下2ケです。

1、考え方☓熱意☓能力
*考え方がマイナスであれば、熱意と能力があっても伸びない。

2、プラス思考で、やってみなければわからないがやれば、結果がでる。それで良い結果であれば良いが悪い結果であれば、良くなるまで探す。

小生が今回感じたのは、可能性を引き出す関わり方(支援)は、また、イキイキと働く職場づくりは、本人の障害種別は知る程度で良く、どちらかというと重きを置くのは、本人のおかれている状況、例えば、成功体験の機会が極端に少ない、また、親が何でもやってしまい自我を抑えているケース、障害が解らなくて家族や友人とぶつかるケースを理解し、仕事や作業や休憩を通じて、日常会話の中で、原因を見つけ、(その取組及び改善内容の)意味付けや意義、必要性の話しをし、本人に良い内容、悪い内容を認識して頂き、その意識の中で、本人が考えて、答えを出していくと良い方向に導かれるのではないだろうか。
本人が職場で考え始めると行動パターンも変わり、生活にも「ハリ」が出で、変わってくることが親はじめ周囲も気付き始めます。その上で、声がけすると成長していると感じることができます。家族で認め合うことができれば、本人のやる気や働きがい増すのです。生活の基本は、家族関係の改善で、それが重要と再度改めて、感じます。

そして、当事者本人には、実体験が重要で、それをいかに責任感ある実習が出来るか、体験をすることができるかがポイントであり、課題です。

障害者支援の良さや導入理由は、雇用率もじゅうようですが、障害をもつスタッフと関わることで、成長できた、変ったと解る表情や態度、行動が顕著で、それを見た健常者スタッフも触発され、また、成長が喜びとして感じられ、気遣いややり甲斐が社内だけでなく、対外的にも自然と出てくるのです。

こういう流れで、障害者雇用が増えていくと、「三方よし」の関係で、継続できてくるのでないかと思います。

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