久々の企業視察

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今週は、プログラムの一環で大東コーポレートサービス株式会社様に視察に行ってまいりました。
しっかりしているいい会社と感じました。以下ご覧いただければ幸いです。

商号(社名)大東建託株式会社
資本金 290億6,099万円、売上高 1兆2,596億7,300万円(2013年度)、支店数 223支店、社員数 17,004名(陣がい者378名)(2014年10月1日現在)の特例子会社で、大東コーポレートサービス株式会社にプログラム見学に訪問させて頂きました。会社概要は、下記のとおりです。

商号(社名):大東コーポレートサービス株式会社
本店所在地:東京都港区港南2-16-1
設立日:2005年5月6日(同年8月特例子会社として認定)
資本金:1億円、
売上高:9億2,700万円(2013年度)2月末決算
事業所数:3事業所(品川本社、北九州、浦安)
社員数:102名(陣がい者63名)(2014年10月1日現在)
    内訳:身体18名、知的32名、精神13名
    
主な事業内容
・大東建託からの事務作業等の受託業務、機密文書の処理、社内メール。郵便・宅配小荷物の受渡、名刺製作、書類のスキャニング・データベース作成、ペーパクラフト製作、お客様向け冊子の印刷製本・発送、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、その他事務作業

大東コーポレートサービスさんの大事にしていることは、①利益を出す会社で、納期や品質にこだわり、競争相手は、一般の業者、②正社員雇用 定年まで安定して働ける環境を作りつつ、③仕事は断らず、仕事の種類が500以上あることで、目標設定が柔軟に個人の特性に合わせることで個人がスキルアップしやすい環境を創る努力をしていることと④生活相談員が、きめ細やかなフォローと業務効率UP及び誰がみてもわかりやすい表示を心がけ、常に改善を意識して取り組んでいること、更に素晴らしい特徴として、生活相談員の経験ですが、福祉経験無い方を採用し、その割合が40%であり、企業側と福祉側のエッセンスを盛り込むこと

創業よりこの大事にしている5ケを継続していることこそ、大変素晴らしい会社です。具体的に内容を解説していきます。

■年齢構成、キャリアアップ、正社員化へのプロセス
障害者全員の平均年齢35歳で、精神障害者の平均年齢30歳後半、長期での勤務は、創業からの採用者で、10年勤務です。障害者や健常者に関係なく、本人の挑戦したいという希望を尊重し、印刷業務等への配置転換も随時実施し、6ケ月の準備期間を確保して、仕事に慣れるプロセスを経て、当事者の持っている技術を活かした新規業務で指導者として活躍頂く仕組みが浸透してきているのも他には、あまり例がない素晴らしい制度かつ仕組みであります。

正社員化に関しては、契約社員からスタートする社員の場合、①本人の意向を最重要視する。②医師の意見を参考にする。③積極的であるか、報告・連絡・相談がマメであるか等、普段の関わり方を慎重に社内で検討し、決定されるそうです。

■相談員の役割とこだわっていること
①障がい特性にあてはめない
 *仕事行う上で、障がい特性に当てはめずに実際にやってみる。その理由は、障害特性は傾向を把握し、参考にする程度で、性格等の個人差であって、本人と会社が話し合った上で配慮事項を決定。

②個別指導とマニュアル化
 具体的に業務を(見本)を見せ、繰り返し行う。その際、メモをとる習慣を身につけるように意識付け、指導、繰り返し指導し、習慣化する。また、作業手順等が複雑な場合、手順書やマニュアルを作成し、マニュアル通りにできるようにする。

③指示の一本化
指示者が曖昧な環境は、ミスを招きやすいので、仕事の指示者をあらかじめ決め、仕事の開始と終わりには、報告する。配置の工夫としては、工程を細分化し、得意な仕事に配置することで、本人の力を最大限発揮できる環境をつくる。また、いつでもわからないことを聞ける環境をつくることも重要。わからないことを聞けるというのは、障害者との信頼関係や人間関係ができていることが大前提であることを補足します。

④見える化
 口頭指示では、理解されにくい。壁に張り、わかりやすい、見やすいように色分けすることや印を付けたりすることで、文字など映像化することで理解がより進み、暖昧な指示にならず、手順等の見本やマニュアル化を行うことで仕事の効率も上がる。

⑤日常のアドバイスと目標設定
本人と話し合い、定期的(日・週・月)に本人との面談を実施し、目標を設定。そのために毎日の日報は欠かさず行っていて、1日の課題がある場合、意見等を聴く。体調の確認や注意事項、仕事の成果をほめる。届かない部分を明確にし、翌日の目標とし、定期的に振り返りの場所や時間を創ることが必要。

⑥ほめてのばす指導(丁寧な言葉づかい謙譲語)
-SSTの実施や、ビジネスマナー研修の実施を定期的に実施。見本を見せて『○○した方がもっと早くなる』とアドバイスをし、グループ研修、個別研修で一人ひとりを育成。ビジネスマナー研修についての具体的例ですが、マナーのアンケートを社内で行い常に改善を図っています。具体的には、エレベーターに乗っている際、「女性から足を見られている」という回答がアンケートにあり、エレベーターに乗っている時は、エレベーター上方にある数字を見るように伝え、一緒にエレベーター乗り、手本を見せ、本人にもやって頂くそうです。

⑦やる気を引き出す
定期的にミーティングを行い、社員が意見を言える場をつくる。一方的に指導するだけでなく、社員の意見も取りいれる!社員が意見を言える場つくるというのは、障害者との信頼関係や人間関係ができていることが大前提です。

⑧ミスをださない仕組みづくり
最終的にひとりひとりが責任を持って業務に取り組んでもらえるよう、お得意様に喜んでいただけるようにミスを事前に発見し、チェックする仕組みは、必ず作業工程に盛り込みます。もし、ミスが外部にでた場合は、作業手順に問題があると考え、相談員は、再度作業の流れを再確認し、ミス防止に注力します。
 社内ルール「すぐ報告」とのことですが、この項目も相談員と障害者の信頼関係が出来ていないと障害者から相談員に悪い報告をする、できる関係になれません。悪い報告をする、できる関係になるには、ピア活動も重要と感じます。尚、ピア活動の具体例ですが、精神が知的の方に仕事を教えたり、休憩時間を過ぎてしまった精神の方に知的の社員が伝えることも頻繁である。様々な特性の方を採用することで、社員の自主性や成長度の伸び具合いが良いと感じられているそうです。

■職場環境について、
明るい少し、厳しい雰囲気(適度な緊張感と楽しい)かな?と感じました。雰囲気(信頼関係が出来れいれば)先入観を持たずに、まずはやってみる、多少厳しくしても付いてくる方は、多いと実感しています。それは、社員旅行で、1人遅刻し30分出発が遅れたのですが、当事者同士で遅刻の方に厳しい口調で伝えていて、心配していたが、精神の当事者だったので、休まないか心配されていたが、休まなかったという事実からも社員さんには感謝しているし、確実に成長していることを実感されたそうです。

また、障害者雇用率は、グループで十分達成しているので、精神の方が手帳を更新して、更新されなくても、逆に良い方向に向かっているので、それはそれで大歓迎とのことです。ここの考えに行く企業は、本当に稀で210社視察させて頂いた中では、数社ではないでしょうか?

■趣味をもつことの良さ
社員でボランディア参加、料理教室、学校のサッカーチームに所属している方は、ONとOFFの切り替えができていると仕事も充実するようです。

■連携
定着のために生活面のフォローは、重要です。しかし、生活面の支援をどこまで、どのようにするかは、課題であるそうで、本人がどう状態を伝えるか?どう理解するかは、主治医との見解にズレがあったり、本人の認識を親は、家では帰ったらご飯食べ、風呂入り、寝るだけの生活が続くとかえって解らない場合もあり、支援員が蜜に当時者と話をしているそうです。

■課題
北九州事業所では、冊子を作成しているが1年間75万冊1日3000冊等あり、やや忙しい。本社は、比較的別の意味で、忙しい。と事業所によってカラーが違うので、配置転換や企業の方向性という意味で、統一していくのか?各事業所の色を出していくのが良いか悩ましいところであるし、特例子会社最大の課題である加齢対応があるので、収益と人材育成の課題のバランスをどうとっていくかの舵取りが要求されています。

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