65年業界で頑張る安田屋さんの障害者雇用の取組について。

今週は、2月下旬に障害者雇用企業仲間の知り合いの会社をご紹介いただきまし
た。安田屋さんの視察内容です。ご紹介頂いた仲間含め3名での訪問です。

障害者雇用きっかけは、以前より数店舗では身体障害者の雇用は行っていたの
ですが、定年を迎える方がいる事、今後の雇用率上昇等の問題などに対応するため
に昨年(平成25年)6月新たに設立した人事部内で立ち上がった部署です。

大きく分け、2ケ業務があります。まず第一に国家資格を有している視覚障害者
の方(1名)が行う、福利厚生としてのマッサージ(出張も含む)、次に、知的障
がい者の方(3名)が行う、ビニールを綺麗に折りたたみ、部署ごとに分類、ク
リーニング、清掃です。

関わり方(教え方)の工夫として、技術的には、以下のように、床にマス目を作
り、そのマス目の枠のごとに清掃、その枠数を増やし徐々に清掃範囲を広げていく
方法は、初めて拝見し、とても感動しました。我々は、マス目がなくても普通にで
きている(当たり前に)ことに感謝し、視点を当事者目線で行わなければならない
ことを改めて認識した次第です。

次に関わり方(教え方)の工夫として、接し方、声のかけ方です。担当主任の佐藤
勝治様は、誇りをもって働いて頂くためには、障がいは、関係なく個々に「一人の
成人している大人」として接するよう心掛けていて、性格を考え1人1人言葉を選
んで接していらっしゃり、「子供に話しかけるような言葉」にならないよう気を付
けられているそうです。大事なのは、良くできた作業については褒めること、出来
ない事に対しては、なるべく「駄目」と言う言葉は使わず「○○して下さい」、
「○○するようにしよう」と言う言葉を使われるようにしています。職場で気を
使っていることは仕事をしやすい雰囲気作りです。そのための個々への声掛け
(褒めるところは褒め、出来ない所は指導する)は欠かしません。おかげさまで
定着率は100%とのことで、当事者と佐藤主任の信頼関係が手に取るように
わかりますね。

安田屋さんが今後障害者雇用を積極的に、直接雇用として人事部の部署内に設置
したことにより、幸い上司より「いいと思った事はどんどんやってください」と言
う言葉をかけてもらっているので、より良い職場環境を作るには?と試行錯誤しな
がら比較的権限を持たせていただいているので、当事者の皆にとって良い環境づく
りをできるのでは?と思っています。実は就任当初、彼女達に仕事を教える時、子
供に話すような言葉を使っていたことが一時有ました。知的障害者の特徴などを
勉強していく上で成人した知的障害者を子供の用に扱わない事が継続雇用につな
がる大切な事の一つだと思うようになりました。より多くの知識や経験、仲間が有
れば仕事を指導していく上で、もっと解りやすく作業がしやすい環境を作る事が出
来ると今も思っています。

現在では、精神障害者の雇用は現在行っていませんが、将来的には、その方向で
考えていらっしゃるようです。

*佐藤さまが「子供に」とおっしゃっている理由は、知的の方3名とも女性で、と
ても愛くるしいのです。ですので、普段毎日接しているとわが子のように思うとこ
ろがあるのではないかと思います。我々が視察に行ったときも笑顔で挨拶をしてく
ださり、心が洗われました。

■まとめ
外部要因としては、雇用率、CSR、罰金等ありますが、純粋に「人」と接してみては
いかがでしょうか?当事者の働きぶりを見て、違った見方や視点を持つ方がトップ
はじめ、実務を行う課の責任者、一般社員さん達も「意外とできるね」と思ってく
ると組織的な浸透度も加速していき、さらに「社員自身の行動や接し方が変わって
くる」、「当事者より教えられている」といった思いや考えを持つ方も増え、より
素晴らしい企業文化が出来上がるのではないでしょうか?

安田屋さんの社是や65年の社歴を拝見させていただきましたが、過去に様々な困
難を乗り越えてきた、企業文化があり、それが障害者雇用に対しても、特例子会
社ではなく、直接雇用で進められているところも納得した視察でありました。

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