発達障がい者とのコミュニケーション及び関わり方について

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本写真は、記事には関係ありませんが、精神疾患が原因で休業や休職している方は増加していると考えられます。

自殺の原因に精神疾患の方が増えている。という記事と 過労死等の防止のための対策に関する大綱(平成27年7月24日閣議決定)の概要がアップされていましたので、内容を拝見して感じたことを皆様と共有させていただきたいと思います。

1、現場の意見はどの程度反映されているのだろうか?
2、発達障害の2次障害のことが全く触れられていない・・・。
3、有給取得数と過労死の関係性が薄いように感じた。

が強く印象や疑問に感じたところです。

過労死等の防止のための対策に関する大綱(平成27年7月24日閣議決定)の概要
~過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ~
http://www.mhlw.go.jp/…/04-Houdouhappyou…/taikougaiyou_1.pdf
過労死防止の大網が出来たのは良いことですね。経営者向け啓蒙等、良い内容もあります。

しかし、発達障がい傾向の方の2次としての項目が全くないのがどうかと思います・・・。増えている原因を少しでも解決していかなければ、数は減らない。。。

企業では、多分、発達障害の2次障害で精神疾患になることがあまり理解出来ないので、啓蒙や予防での研修なのが効果的なのか、はたまた、家庭環境なのか判断に困るところではないでしょうか。
しかし、1成人で、プライベートのことまで、関わることが本当によいことなのか、地域性や企業規模にもよりますが、現場(医療福祉企業)では、対応に苦慮されていることはよく伺います。

数としてはどのぐらいいらっしゃるのでしょうか?

厚労省の統計では精神障害者(H23年度)320万人です。

以下、仁和医院ホームページより、驚いた数を記載されています。統計での人口比率との差異は潜在的で、はじめて気づかれた方等、含めると病院の先生がかかれている%近くいらっしゃるということになります。
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http://www.geocities.jp/niwaiin/todrad.html 仁和医院ホームページより
 最近外来に随分と発達障害の患者が増えてきた印象である。昔目立たなかった人々が顕著になってきているだけなのか、実際に数が増えているのかは定かではないが、とにかく外来受診数は昔に比べると格段に多い。ここ一年の当院のデータでも、メンタル初診患者454人中77人に(約17%)何らかの発達障害を認めた。(H22年10月~H23年9月:18歳以下5%含む)
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対応の詳細内容で、参考になる記事等ないか少し調べてみましたが、小学生や中学生の特別支援教育の中にある資料がわかりやすいし、要点を捕らえているのでこれを少し企業目線で考えていければ、より、イメージがわきやすくなると思います。資料は膨大なので、URL報告書の中のポイントのみピックアップさせていただきます。
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http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/7056/seika13.pdf

■文部科学省が毎年調査している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によれば、平成 22 年度の小学校、中学校における不登校児童生徒数は約 115,000 人で、
それは全体の 1.14%にあたる。

■発達障害のある児童生徒の行動問題は様々な誤解を生みやすい。課題にうまく対応できないとき、友達からいじめやからかいにあったとき、何をすればよいかわからないとき、自分の取組が否定されたとき等、発達障害でなくても不安になり、気持ちのバランスを取り戻す必要がある。行動や感情のセルフ・コントロールが十分に身についていない段階で

誰でも周囲にとって困るような行動につながってしまう可能性はある。発達障害の本来の症状と二次障害による症状とを見分ける必要があるが、実は、二次障害の症状は、本来の症状の連続線上にあるものも多い。こだわりのある子どものこだわりが強くなる、落ち着きがない子どもがさらに落ち着かなくなるということが考えられる。起きている行動だけに注目すると二次障害という視点を見失いがちになる。

■発達障害児・者の二次障害について考えること
アンケート調査の結果と二次障害についての自由記述から、保護者の立場から考えることを整理してみる。二次障害についての自由記述の内容を、「二次障害の捉え」、「理解と対応」、「学校の課題」、「家庭の課題」、「本人の課題」、「地域の課題」に分け、主なものを例に挙げてみる。

「二次障害の捉え」
・理解と対応次第でどの子どもも二次障害になる可能性がある。
・本人の気持ちを尊重しないで何かさせようとすると二次障害が起きる。
・良いところを伸ばせず、悪いところばかりを指摘され自分を否定するようになる。
・思春期の反抗が重なると対応はさらに難しくなる。
・二次的な障害は本人の特性に気付かない、気付いても理解することができない場合に起こる。
・周囲の理解がないと二次的な障害は絶対に良くならない。
・障害かどうかがわかりにくい分、対応が難しい。

「理解と対応」
・一人一人違う特性を持っていることの理解が必要。
・同じ診断名でも対応の仕方が異なることの理解が重要。
・しつけや怠惰ではないことの理解を拡げる。
・物事を悪くとらえがちなので、良い面を受け止められるようにする。
・興味のあることに気づき、伸ばすことで自信を持たせること。
・ポジティブなことばかけを心がけること。
・二次障害になる前に小さな症状に気付くことが鍵である。
・経験を積んで克服していくしかない。
・予防のためには自分を受け容れてくれる環境を確保することが大切。
・医療機関、専門機関との連携は重要
・早くから療育や通級を利用することで二次障害は少なくてすんでいる。

「学校の課題」
・家で親が気を配っても、学校でからかいや嫌がらせを受け、ストレスでぐったりして帰宅する。
・障害に対する差別感がある。周りの子どもたちの障害に対する理解が必要である。
・親が相談しても学校が受け止めてくれない。おとなしいタイプは気付かれにくい。
・学校で適応困難になったときの居場所がない。
・学校の先生の知識が不足している。
・中途半端に知識のある教師の弊害。
・親はベテラン教師にはお願いしづらい。
・中学校からは小学校の時ほど学校の様子がわからなくなる。

「家庭の課題」
・親自体も気付かずに放置することも多い。
・親も育てにくさを感じながらも本人の特性を理解していないと二次的な障害になる。
・反抗的な態度には必要以上に責めてしまう。
・少しでもほめたり認めたりする当たり前のことが発達障害のある子どもを持つ家庭では難しい。
・家の中では対応に慣れてきても、社会では許されないことを教えるのが難しい。
・親の心の安定が左右する。
・夫婦関係や兄弟関係の影響も大きい。
・本人だけでなく、保護者のケアが大切である。
・がんばり続けるには自助努力だけでは持たない。
・努力しても子どもにうまく寄り添うことができないこともある。
・親が我が子を受け止め、他人に対しても正面から対応できることが理想だが、まわりからバッシングを受けることは母親には厳しい。
・家族が周りの関係者との板挟みになり、本人と共倒れになるパターンもある。
・母親が不安や緊張の受け皿になると、母子分離が難しくなる。
・目立った問題行動がなくても、今の対応で良いのか常に不安である。
・我が子の特性を早期から障害として認識することが大切である。
・地域で生きていくためには保護者会等で専門家と障害理解を深める必要がある。
・勉強会などに参加し対応の仕方を学ぶ、親同士のネットワークも大きい。

「本人の課題」
・まわりの配慮があれば防ぐことができるが、自分の特徴を話すことが難しい。
・本人が何に対してストレスを感じているのか表現できないと対処できない。
・自分の気分や感情を言語化できないと本人の状況をまわりが理解することができない。
・思春期になり苦手なことに気付いているが、障害特性として捉えていないため自信や意欲を失っている。
・10 代後半になり障害について理解することはとても難しい。
・自分の客観的評価ができず「困っていない」という。
・家族以外の人に頼ろうとしない。
・服薬や手帳取得には本人の受入がないと難しい。

「地域の課題」
・思春期以降のサポート機関がない。
・義務教育以降のメンタルケアができる人材、場所の確保、理解拡大が必要である。
・公的な機関は中学生まで、大人まで関われる場所が必要。
・地域で幼い頃から同じ人のサポートが必要。
・幼少時から生涯にわたりサポートしてくれる機関が欲しい。
・社会に出たときに学校のように近くで支援してくれるところがない。
・学校から社会に出たときにぶつかるであろう壁を親は予測できない。
・二次障害が起きてしまったときのSOS施設などの場が必要。

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これらを多面的に、かかわり方の観点から考えてみると、一番の要因は、IT高度化によりコミュニケーション方法が根底から変わってきているので、とくに精神疾患の方や精神(発達)障害者の方には、直で話す機会を、学校だけでなく、また、企業だけでなく様々な世代、様々な環境の方と話をして、「自分だけがそうではない。色んな方、大変な方もいるんだな」という意識の方向にもって行くように周囲がかかわっていくことが、精神疾患者の数や疾患原因による自殺も
減少していく1因なのではないかと思います。かかわっていくことがやや大変な役割であれば、補助金支給し、人員配置を整備すれば良いのではないでしょうか?

私個人としては、有給休暇取得率と過労死の関係については、「休んだから過労回復する」という観点ではなく、その人の人間関係や家庭環境、どのように成長してきたか、また、現状どうなっているかをしっかり理解し対応することが大事で、役員や社長、そうでもない方でも労働時間が長くても過労していない方もいます。なので、関係性が低いように思うのと、残業すれば、残業代も支給されるので、所得も上がりよいわけです。

前々回のブログで「障がい者雇用は全社的取組。副題:合理的配慮と善管注意義務違反を考えてみたい。」で法令遵守の観点から障害者雇用(精神障害者と精神疾患の対応は程度の差はあれ同様の配慮が必要と考えているので)との関連を書かせていただきましたが企業にとっては「職場環境整備」、家庭では「家庭環境整備」、本人は「やりがいや自信をつける」様々な環境の方が足りなていない部分を税金で補うということになるのでしょうか?
そして、カウンセラーさん(相談に乗ること、話を聞き対応すること)への職の重要度をもっと啓発して、地位や認識を上げないと(相談は、健常者疾患者関係なく)結構ハードなので、なり手も少ないのも現状早急に解決すべき課題と私は、認識しています。

中小企業としては、余剰人員が大企業より無いので、増えるであろう発達障害者やその傾向のある方にどう対策したら良いか・・・。霧が晴れない課題であります。

しかし、実際に解決している例やイキイキと働いている発達障害者の方も多くいらっしゃる例もありますので、前向きに解決していきましょう。

何かお困りの場合、ご相談等、お問い合わせをいただければ幸いです。

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